2006/12/04

ヒマとコガネのある方、教えます〇秘格安旅行!(中)

驚くなかれ1泊2日2食で「109円」という旅館やホテル、ペンションが全国各地にあるのをご存知か。世間から「デジタルデバイド世代」と冷やかされても、まあそこはガマンのしどころ…、と慰めたいがヤハリこの節、パソコン操作はできるに限る。ただ今はやりのネット旅行代理店は数多くせめぎあっているのだ。その中のT社が「109円旅行」の発売元。毎週水曜日、社名にちなんだ109円サービスを抽選で紹介する仕組み。そうは当たらないと言うそばで、何度も「109円」を利用した猛者がいる。コツを紹介できないのが残念だがこのご仁、パソコン操作で毎回一発的中と豪語している。
ともあれ、手ごろ感のある温泉やホテルを探すにはやはりネットが便利だ。行き先で決めるか、曜日で決めるか、目的で決めるか選択は自由きまま。だが「慌てる乞食は貰いが少ない」というコトもある。好みを探し当てても直ちに申し込まないことが肝心。日増しに値段は安くなるから、ドコが決めどころかを判断すればいいだけだ。当日になっても空き部屋がある場合が少なくない。明いている日はサービスは徹底、思いがけないメニューが一品付く場合だってある。かりにアキがなかれば即刻電話だ。キャンセル待ちはお互いの幸せ、客にも旅館にも悪い話ではない。設備やサービスの可否などは、各々のネット代理店に書き込みがあるから判断材料になる。注意したいのは旅館やホテルの当事者かまたは親類縁者と思われる書き込み。あまり調子いいのは逆に不安と思うべし。

 ネットで調べた先はメモにとっておくと良いだろう。突然でも親切に対応してくれるものだ。一押しホテルは東伊豆の戸田漁港に面したBホテル。設備は相当ボロで階段は急。シルバー世代には難題があるが、なにせ目の下は海。早朝魚場に出かけた船の帰りを待って、サザエ、アワビ、小魚などを超安値で分けてくれる。料金は格安、驚くなかれ朝食だけなら友人と二人、有りがたいことに5000円でツリがきた。素泊まりならば1500円の日もあり、伊豆を旅するバイカーの御用達の宿。また夕食を頼めば、自慢の料理は天下一品、キンキの煮付けの旨さは、到底文字で説明はできない。

 一泊二食でお勧めの温泉旅館は塩原温泉の旅館A屋。食事は別室で足を落とせる座席には外国人客からも好評。料理と温泉は絶品の上、川向こうには町営の露天風呂がある。冬には都会では見られない満天降るような夜空が、バルコニーから眺められるのだ。ここはオール込みおよそ8000円弱。また群馬県北部の旧道沿いにあるY温泉のK旅館は、上信越道インターから約15分。熱いものはホットに、冷たいものは涼しげにと気遣うご主人はなかなかの商売人。ウラにはやはり町営温泉があり、熱い湯がお好みならばここもお勧めだ。

 だが世知辛い世の中、ネットでの格安には注意も必要。〇〇県のM温泉の×ホテルは海抜数千メートルの露天風呂がウリ。風景絶景で設備も悪くはないが、問題は館内食堂での夕食。お二人様朝食付き4000円台で呼び込むのは良いが、夕食なんと5000円!メニューは他にはないうえ、夕食時間までホテルのご指定。どうやらこの温泉街、協定を結んでいるようで、街道筋のレストランは午後4時半ですべて終了。「籠の鳥状温泉」には、近隣の観光地からも恥だという声が聞こえる。あこぎな商売は長続きするはずがない。

 探せばマダある格安の旅。師走になった。ナベと温泉の季節が到来した。家にこもるのはもうヤメにしよう、飛び出せ高齢者!旨いもの食べて、いい湯につかって、気分はこれで30代!【つづく】

ライブドア・ニュース - 2006/12/3

posted by masahiro @ 7:10 午後

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