ブランドに抱かれてみたい「勝ち組女」。
【PJニュース 12月29日】? 冬の夕暮れ5時頃、友人と待ち合わせをしたが早く着いたので、久しぶりにブランド店がコアになっているビルにぶらりと入り、ウオッチングしてみた。店に入ると、何者と、こちらがウオッチングされる感じ。今日のオレのファッションは、70年代のヘアの須賀祐介とNew Yorkでの友人だった若くして亡くなった川村イシオにオーダーメイドした濃緑ニットのセーターに、Dunhillのカシミヤのチェックマフラー、Guessの黒ジーンズ、N.Y.のチェルシーで買ったキルティングブーツ、そして、Metzler Germanyのサングラス、やや長髪のヘアである。見た目、印象が恐いせいか、金持ち女性とはほど遠いから、警戒されているのがわかる。やや冷めた表情での店員さんの対応である、大きいブランド店だと、ガードマン兼コンセルジュなる人がいる。
カシミアのマフラーを手に取り、見ていると店員の女性が来る。カラーを揃えているが、日本人向きだなあ、ミックスした複雑なカラーはないのかと聞く。お持ちくださいと言い、物色し始める。これは如何と差し出されたが、全然センスに合わない。そこで今、自分のしているロンドンの本店で買ったのを見せ、こんな感じと言うが、ないので諦める。次のブランド店で、ディスプレイされているネックレスが300万いくらとついてるので、この真珠とネックレス本体とは値段の違いは、と聞くがわからない。真珠の産地は日本、ヨーロッパと聞くも答えない。すると、店長らしき人が現れる。答えないどころか、こちらのお客としての対応に、迷惑そうな態度をしてるのが感じられる。
Dunhill、Ferragamo、Gucci、 Bvlgari、Chanelと軒をそろえた店構えを、暇に任せてウオッチングしただけであるが、店員の対応がまず、気持ちよくない。自分のブランドの知識が極端にない。一流のブランド店だから、お澄ましでよいという態度に驚く。適切な品位のある対応がお客に出来るはずだ。総体的に言えるのは、商品知識と経験のなさと、お客対応が気持ちよくない事である。勿論全部とは言わないが、高級ブランド店に安い給料で雇われているパートの人としか見えなかったのである。いまや、外資系ファッションブランド店は、銀座をはじめとして、原宿表参道に、自社ビルを建設したり、かつての街の様変わりは、日本で無くなりつつある。このブランドを漁るターゲットは誰なのであろうか。日本の若き独身女性がコアであるに違いない。勝ち組のアソビ場所でもある。
70年代に、一緒にヨーロッパへ行った金持ちのチョイ悪友人がいた。彼はパリのブランド店に入ると、この店で買い物をしたいからとマネジャーを呼び、ポンとカネの紙幣を日本円で100万を、いきなり渡すのである。すると、店の人は、お店のドアにカギをかけるのである。その中で彼は好きなものを物色して、カウンターに積み上げる。店員は総出で興奮気味に対応する。ここぞとばかりフランス人特有のおしゃべりで、ブランドセールスをするのである。この変な日本人に対してである。そして最後に彼は、「これ頂戴」と一番安い、キーホルダーを一個だけ買う。
後は気に入らないと突き返す。その時のその店の店員の呆れ顔は、今も忘れない。はっきり言って彼は札束でゲームをして遊んでいたのである。全く嫌みな日本人であった。「遊びアソビ」と彼は涼しげな顔をしていた。日本人のバブル前の象徴みたいなヤツだった。彼はイタリアの車を買うために500万円位持って来ていた。
しかし、今と比べるとどうであろうか。日本のお金持ち女性は、外資ブランドに遊ばれているのではないかと言う気がしてならない。だからこそ、チャラチャラとカネ任せでない、本物ブランドを見ぬくセンスと眼を持ってもらいたいと思うのだが。
ブランドの本当の価値は、買った当時は高くても、何年後かにそのブランドを使い続けて、良さを確認した時に解るのである。ああ、このブランドって素晴らしいと、育てて来た自分にプライドを込めて言えるのである。それでこそ、ブランドが生きるのであり、センスの良い女性が、もっと増えると思うのである。
“キンキンキラキラ、おカネが踊る、キンキン、、、”【了】
ライブドア・ニュース - 2006/12/29
posted by masahiro @ 4:36 午前
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