2007/02/16

シャープ、AQUOSや同社製DVDレコと接続すれば「録画」もできるBDプレーヤー

シャープは2月14日、次世代DVD規格のブルーレイ・ディスク(BD)を再生できるBDプレーヤー「BD-HP1」を3月20日に発売すると発表した。

 同社の液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」とi.LINK(IEEE1394)ケーブルで接続することで、BDにTV番組などを録画できるのが特徴。

 価格はオープンで、実勢価格は15万円前後の見込み。シャープでは、「お手頃な価格でBDを楽しんでもらうための戦略商品」(片山幹雄専務)と位置づける。

 再生機のためチューナーは内蔵していないが、「AQUOS」と接続することで、AQUOS経由でTV番組をBDに録画できる。録画は片面1層で容量が25GBの書き換え型ディスク「BD-RE」のみに対応し、地上デジタル放送のハイビジョン画質で約3時間、BSデジタル放送のハイビジョン画質で約2時間10分の録画が可能。

 同様に、04年2月以降に発売した同社のHDD-DVDレコーダーとi.LINKで接続することで、HDD内に録画したジタル放送の番組をハイビジョン画質のまま、BDディスクにムーブ(移動)することもできる。

 シャープでは、「価格を重視し、なるべく手に届きやすいBDプレーヤー」(小田守・AVシステム事業本部デジタルメディア事業部長)を狙ったため、コストの高い50GBに対応した録画用ドライブを見送り、25GBのドライブを採用。「25GBのBDメディアは1枚2000円を超える程度で、50GBよりも安い」(同)という市場動向も理由に挙げた。

 プレーヤーでは、片面2層(容量50GB)ディスクの再生も可能。HDMI端子を使えば、水平1920×垂直1080画素のフルハイビジョン(フルHD)で対応テレビに出力できる。

 テレビやプレーヤーなどを専用リモコン1つで操作できるリンク機能「AQUOSファミリンク」にも対応。専用リモコンはボタン形状などを見直し、操作性を高めた「新ファミリモコン」が付属する。

 なお、録画機能を使用できるのは「AQUOS」に接続した場合のみで、i.LINKを搭載する他社製テレビでは「動作確認ができていない」(片山専務)ため、事実上、利用は不可能という。

 そのため、発表会では「(ユーザーの)囲い込みでは」との質問も出たが、片山専務は「『AQUOS』を購入してもらった人にさらに楽しんでもらう戦略製品だが、プレーヤーとして他社製品と接続した場合でも十分なクオリティを楽しめる製品になっている」と反論した。

 シャープではBDの読み取りや書き込みで使用する、高出力の青紫レーザーの開発に成功しており、新製品をレーザーの生産規模拡大の原動力となる戦略製品に据える。

 当面は日本国内のみに投入し、月産3000台を計画。そのうえで、片山専務は年末に発売する新製品と合わせ、「(07年は)国内で30%のシェアを取りたい」と述べた。

 同時に、デジタルチューナーを内蔵したHDD-DVDレコーダー「AQUOSハイビジョンレコーダー」5機種も発表した。地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基ずつ内蔵し、HDD容量が1TB(テラバイト=1000GB)の「DV-ACW60」、500GBの「DV-ACW55」、250GBの「DV-ACW52」の3機種は2月20日に、地上・BS・110度CSデジタルチューナー1基を内蔵し、500GBの「DV-AC55」、250GBの「DV-AC52」は3月20日に発売する。

朝日新聞 - 2007/2/15
ラベル: BDプレーヤー


posted by minasan @ 3:55 午前

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