2006/11/14

グラ、杉本 リーグ3カ月ぶりの連勝狙う

名古屋グランパスのFW杉本恵太(24)がリーグ戦第30節・大分戦(11日、九石ド)で「借り」を返す。杉本は5日の天皇杯4回戦・J2仙台戦(瑞穂陸)を風邪のため欠場。苦戦の一因となっただけに、大分戦では自らの活躍でJ1残留決定とリーグ戦約3カ月ぶりの連勝に導くことを誓った。なおチームは10日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで約1時間調整した後、大分へ移動した。 げっそりと、こけていた杉本のほおに張りが戻ってきた。「風邪をひいたことはほとんどない」と言う健康体が3日夜に38度の高熱でダウン。5日の仙台戦を欠場して2日間寝込んだが、大分戦を前日に控えたこの日は「2日で治ったのが不思議なくらい」と自ら驚くほど元気な姿でピッチを駆け回った。 ミニゲームではスピラールの速いクロスをニアで合わせる鮮やかなゴールを披露。全快をアピールすると同時に「もう大丈夫。まだ若いですから」とおどけるほどの余裕も取り戻した。「チームに迷惑かけたので結果で返したい」。あとは本番で意地を見せるのみだ。 チームにとって大分戦はターニングポイントだ。勝てばリーグ戦では8月19日の磐田戦以来、約3カ月ぶりとなる連勝。同様にグランパスが勝って、さらに降格圏の16位・福岡、17位・C大阪がともに敗れれば来季のJ1残留が決まる。 「大分戦が大きく影響する。どんな内容でも勝ち点3だけを取りにいく。勝てば上に上にと行ける」と杉本。大分には3月のホーム戦で0?3と完敗したが「DFがガツガツ来るけど強い印象はない。向こうも3トップで来ると思うけどウチの(3トップ)の方が強い」と自信をのぞかせる。 次節の浦和戦(18日、豊田)以降、セフ・フェルフォーセン監督(59)が「この時期は奇妙なことに下位が全勝することがある」と警戒する降格圏3チームとの対戦が続く。雑念を取り除くためにも、残留をかけて牙をむく下位との3連戦前に残留を決めたい。「残留に向けて集中して、全力を出して勝ちにいく。(引き分けの)勝ち点1より3を狙う」と勝利へ強い意欲をにじませた指揮官。その期待に応えるのが杉本だ。 (麻生和男)
中日スポーツ - 2006年11月10日
posted by masahiro @ 4:55 午後

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