2006/11/20

「肥満防止憲章」WHOと欧州など50国が採択

【ジュネーブ=渡辺覚】世界保健機関(WHO)と欧州、中央アジアの約50国は16日、イスタンブールで開いた閣僚会議で、高カロリー食品の広告規制などを盛り込んだ「欧州肥満防止憲章」を採択した。 「史上初の試み」(WHO)という憲章制定による肥満対策の成果は、来年以降のWHO総会などで世界各国に報告される。 前文と3章12条から成る憲章は、「肥満の流行は、公衆衛生上の最も深刻な課題の一つ」と位置づけ、医療費の増大や生産性の低下などによって、社会・経済の発展に多大な影響を及ぼすと指摘。各国による国境を越えた取り組みと連携の推進を規定した。 具体的に憲章は、<1>子どもたちへの高カロリー飲食品の広告・販売規制の導入<2>無糖・無塩食品や健康食品の生産支援<3>サイクリングロードや遊歩道の整備・拡大??など、政府レベルで取り組むべき施策を明記。細目にわたる行動計画の策定を決め、5年以内に目に見える成果を達成し、2015年までに肥満の増加傾向に歯止めをかけることを目標に据えた。 世界の肥満人口は10億人以上と推計され、心臓・血管疾病などの誘因として、先進国を中心に深刻化。欧州では、2010年には肥満人口が成人の20%、青少年の10%に達すると見られている。
読売新聞 - 2006年11月17日
posted by masahiro @ 10:36 午前

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