2007/01/08

最重度障害者の医療的ケア支援へ 京の医師ら、NPO法人認可申請

人工呼吸器の使用者のたん吸引やチューブによる胃への栄養補給など、医療行為を日常的に伴う最重度の障害者・障害児の在宅生活を支えようと、京都の医師や福祉関係者、養護学校教諭らがこのほど、NPO法人(特定非営利活動法人)「医療的ケアネット」の認可を府に申請した。

 医療と福祉の谷間に置かれ、これまで家族が担うなどしてきた医療的ケアの技術研修や介護支援事業に取り組む。こうした活動でのNPO法人化は全国初で、ヘルパーや養護学校教諭、通所系の福祉施設スタッフらを対象とした研修会を全国展開する方針。

 これまで研修会を行ってきた医療的ケアネットワーク近畿の会員約100人らが参加する見込み。事務局を京都市に置き、NPO法人の認可が出れば、早ければ2月にも設立総会を開く。

 高齢者ケアでも、長期入院から在宅中心へと医療制度改革が進められていることを背景に、在宅で医療的ケアが必要な高齢者が増えている。介護職が責任のあいまいなまま、服薬管理や床ずれの手当てなどをやらざるを得ないケースが増えており、幅広い関心を集めそうだ。

京都新聞 - 2007年1月5日

posted by masahiro @ 10:17 午前

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