2007/01/08

喋るアメリカ人 聴く日本人

「喋るアメリカ人 聴く日本人」

 ◇ハル・ヤマダ/著 須藤 昌子/訳
 ◇成甲書房
 ◇1.600円(本体)

著者のハル・ヤマダさんは関係で三年おきにアメリカと日本を行き来する幼少時代を送った結果「英語を話せばアメリカ人」「日本語を話せば日本人」に見える女性です。
二国後が深く根付いた彼女だからこその鋭い観察の数々が見られる本です。

日本とアメリカは第二次世界大戦後密接な関係になっています。
皆さんの中にも仕事やアメリカ人がいらっしゃるかもしれません。
一昔前は外国といえば「アメリカ」を指していたほどでした。
これだけ親しいはずの両国ですが、ビジネスやお付き合いの端々で「誤解や不信」がある事も確かです。
英語・日本語のような根本的な違いもありますが文法上どうしても違う部分が出てきます。
答えをする事でソフトな言いまわしにして人間関係を保とうとします。
場合はイエスかノーで伝えなければいけないので日本人には「融通がきかない」とか「つめたい」と聞こえるようです。
お互いの分化や意識の違いから生じる不快感といえるようです。
ご自身が三年おきにアメリカと日本を行き来する生活をしていた事から実体験に基づいた例でそれらを紹介し分析しています。
アメリカンスクールとのテニスの対抗試合での出来事について著者はこのように回想しています。
と括っています。
アメリカから見るとそれは「相手を消耗させる」戦術であったり「相手のミスを誘う」戦術であったりするわけです。
アメリカ人はルールに沿った、異なるゲームのプレイヤー。
自軍のルールで相手をジャッジする。
「日本語を話すのはボクらだけ」という占有意識と「誰もが英語を話すべきだ」という伝道者的姿勢、その結果すれ違いに、不快感を抱くのだ。
国際派ビジネスマンにオススメです。
相手のチームのルールを理解してコミュニケーションに役立ててみてはでしょうか。

posted by masahiro @ 7:43 午前

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