2007/01/24

メンタルヘルス問題の変化【連載企画】

働き方の変化に伴い健康問題が関心を集めるようになってきました。中でも精神疾患に関するメンタルヘルスの問題は、企業にとって喫緊の課題ともなっています。 かつては、健康を維持する責任は労働者にあると考えられていました。しかし、近年は健康を害した場合に企業の責任を認める裁判例も出ています。問題は、どのような場合に、いかなる割合の責任を、企業と労働者とが分担するかです。単純に、どちらか一方に責任があるわけではありません。 企業の責任の程度は、「働き過ぎ」の結果として脳卒中や心筋梗塞を発症したような過労死であれば、社会的相当な判断がなし得ます。しかし、精神疾患の原因は必ずしも明瞭ではなく、また家庭や金銭問題など企業外にも複合的な原因が推認される場合が少なくありません。それだけに、精神疾患に関する企業の責任は原則として否定される傾向があります。日本経済新聞 - 2007/1/24
posted by masahiro @ 2:51 午後

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