2006/11/16

世界の飢餓を痛感 WFPシミュレーション 富山大付属小 児童が授業で学ぶ

 世界の飢餓に苦しむ人びとに食糧支援をする国連世界食糧計画(WFP)の一員となってミッションを遂行するゲーム「フードフォース」を活用した授業が七日、富山大付属小学校(富山市五艘)で行われた。児童たちはゲームを楽しみながら世界の貧困や飢餓問題、食糧支援のあり方などを学んだ。 フードフォースは、世界の飢餓の現状とWFPの活動を知ってもらおうとWFPが制作したシミュレーションゲームで、各国語版が公開されている。このゲームを学校教育に取り入れて理解を深めることができる授業のモデルプランを富山大人間発達科学部の佐藤幸男教授(国際政治)らが作成、今回初めて実践された。 授業は、六年生約四十人の総合的な学習の時間に実施。導入にクイズや世界の飢餓人口を色分けした世界地図を見て意見を発表しあった後、パソコン室でゲームを行った。 児童らは食糧物資をキャンプに運ぶまでに、舗装されていない道でタイヤがパンクしたり、地雷の撤去、地元反乱軍と交渉したりするなど、食糧支援の現場で出合う困難を追体験。「世界がぜんぜん平等じゃない」「募金したお金がこういうふうに使われているのかと分かった」などの声が上がっていた。 (北山真由子)
中日新聞 - 2006年11月8日
posted by masahiro @ 2:07 午後

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