2006/12/30

2007年、ゲームビジネスは“快晴”。 未来のカギを「百人一首」で詠む

2006年は、テレビゲームビジネスにとって、実り多き1年でした。新しいコントローラーを提案したWiiは快調なスタートダッシュを切り、発売後1カ月で全世界200万台に迫りました。対抗馬であるXbox 360は、すでに北米で堅実な市場を獲得し、全世界での販売台数で1000万台を視野に入れています。絶対的な本命であると思われていたプレイステーション3が失速気味なのが残念ですが、据え置きゲーム機市場は、ハード・ソフトともに充実した1年だったと言っていいでしょう。

 そして何より、携帯ゲーム機市場で、ニンテンドーDSが日本市場を完全に制覇したことに注目です。2006年は、ニンテンドーDSの極度の品薄から始まり、ニンテンドーDSの極度の品薄で終わった1年でした。国内累計販売台数は約1300万台。日本ではすでに10人に1人が持っている計算になります。

 にもかかわらず店頭に並ぶやいなや飛ぶように売れていくのですから、もはや手がつけられません。これほどのハイペースでヒットし、人気を得たマシンは空前絶後でしょう。対抗馬のPSPも順調に売れているのですが、その存在を霞ませてしまいました。

 この5つのマシンは、すべて発売されて2年以内のもの。それはどういうことかと言いますと、個々のマシンの機能を生かした大作が出てくるのはこれからであり、まだ真の収穫期は訪れていないということ。2007年以降のテレビゲームビジネスは、かつてないほどの右肩上がりの状態になる、と「予報」できます。

日経ビジネス オンライン - 2006年12月28日

posted by masahiro @ 4:56 午前

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