2006/12/19

ブランドへのリスク、3フェーズで守る - ベクトル、BRCMの提供を開始

ブランドの調査・コンサルティングを専門に行うブランド総合研究所と共同で運営されるこのサービスは、企業や行政、地方公共団体や官公庁などの各種団体を対象に、ブランドの価値を著しく低下させるトラブルによる被害を、未然に、最小限に抑える事を目的に販売される。

このプログラムで特徴的な点は、対応内容を3段階のフェーズに分けて考えていることにある。

ポテンシャルリスク(事件発生前の潜在的なリスク)
アクティブリスク(実際に発生したリスク)
上記2フェーズを中心に、アクティブリスクを経験した企業などに対しては、(3)リ・ブランディングコンサルティングが供給される。

つまり、トラブルに対して、「発生を未然に防ぐ」?「発生したトラブルを最小限に抑える」?「ブランドの信頼回復・再構築支援」と、状況に応じた内容が用意されているわけだ。

また、BRCMはブランドの価値・イメージの低下を招く恐れがあるリスクについて、

コーポレートリスク(企業経営・団体運営上のリスク)
コミュニケーションリスク(マスメディア・BUZZメディア対応上のリスク)
ブランドリスク(ブランドの資産価値に直接影響するリスク)
という3つの独自領域を設けている。

ベクトルの山田健介氏によれば、特にノウハウが発揮されるのは(2)のコミュニケーションリスクへの対応に関してだという。「コミュニケーションツールを介したトラブルは、企業そのもの、ブランド個体、対象の大小を問わず起こりうるものです。そのため、企業や団体そのもの、商品、サービスなど、さまざまなフィールドから分析して問題を洗い出していきます」(山田氏)

また、通常ブログや口コミといったCGMをPRに用いることで、その際のノウハウが還元できるという。PR企業ならではのきめ細やかな対応と、ブランドコンサルティング企業の視点を加えた独自の分析。この2つが、BRCMを導入する大きなメリットとなりそうだ。

基本料金は、第一段階の「ポテンシャルリスク マネジメント・ベーシックパッケージ」が一式で150万円。コンサルティング期間は通常で約3カ月間。その他、M&A、新商品発売、イベント実施運営などの特定ケースに対応するカスタマイズドパッケージも用意されている。また、「アクティブリスク マネジメントパッケージ」や「リ・ブランディング コンサルティング」などのパッケージも用意されており、途中段階での相談も可能だ(カスタマイズドパッケージ、各フェーズごとの価格は要問い合わせ)。

ベクトルでは、こうしたプログラム販売の他、2007年1月を目処に「ブランドマネジメント調査(仮)」の実施や、トラブル例を元にリスク分析を行う「ブランドリスク研究会」の発足を予定。ブランドとリスクの関係を多面的に研究する計画だという。

このような専門プログラムは、企業ブランドを守る上での保険になる存在と言えるだろう。CGMが大きな影響を及ぼすようになってきた現在ならではのサービスといえる。

MYCOMジャーナル - 2006/12/18

posted by masahiro @ 2:12 午前

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