売るのは「商品ではなく夢」 ロバート・ポレット・グッチグループＣＥＯ

グッチをはじめ、ボッテガ・ヴェネタ、イヴ・サンローラン、ブシュロンなど、多くの高級ブランドを抱えるグッチグループを指揮する。近年はコーチなど、働く女性が自分で買える価格帯のブランドが台頭する中、成長を続ける秘密を聞いた。

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　過去３年、ラグジュアリー市場は成長しています。理由としては、ブランドへの消費者の信頼と多くの国での景気が、共に回復してきたことがあります。

　私はよく「私たちが売っているのは商品ではなく夢」と言っています。特定のどこかをライバル視しているわけではない。それぞれのブランドが違う夢を持っているからです。私どものブランドにも「参入価格」と呼ぶ、買い手が手に取りやすい価格の商品があります。グッチでいえば、キャンバスバッグやサングラス、財布などです。

　傘下には多くのブランドがありますが、明確にポジショニングしているので重なりません。たとえば、ボッテガ・ヴェネタはグッチより高い位置づけです。「時空を超えた品質」をテーマに、ロゴを出しません。「隠しているブランド」です。対してグッチはロゴやアイコンをはっきり使い、目で分かる「外向的なブランド」です。

　アジア地域は現在、日本と合わせて売り上げの４０％を占めています。将来的にグループのすべてのブランドが出店するでしょう。

朝日新聞 - 2006年12月10日

posted by masahiro @ 6:42 午前