2006/12/19

健康食品に魚肉ソーセージが“脱皮” 医師が治療効果実証

成熟市場の魚肉ソーセージ業界が「健康」を合い言葉に勢いづいている。中性脂肪を減らすマルハの「DHA(ドコサヘキサエン酸)入りリサーラ」に加え、9月には日本水産が「コラーゲン入りソーセージ」を発売。来年3月には丸大食品がサプリメント成分配合の「アルファーメイト」を投入する。健康効果を高く評価する専門家の研究も追い風に、長年の“代替商品”から健康食品として魚肉ソーセージが見直されつつある。

 東京医科歯科大臨床助教授の大和田潔さんは、高脂血症患者に毎日、リサーラ1本を1カ月食べてもらい、採血検査のデータを解析。高脂血症の製剤と同様の治療効果があることを初めて実証し、12月2日の日本予防医学会で発表した。大和田医師は「魚肉タンパク質との同時摂取でDHAの吸収が促進され、おなかにたまるので間食も軽減します。保存性にも優れ、製剤に比べて経済的なので継続しやすい」とリサーラならではの特徴にも注目している。

 昨年9月の発売以来、好調な売り上げを続けるリサーラは魚肉ソーセージ初の特定保健用食品(トクホ)。DHAを高配合し中性脂肪を減らす効果が、夫のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を危ぶむ主婦層に受け入れられた。

【写真】マルハの「リサーラ」は、健康食品としての魚肉ソーセージの認知度を高めた

フジサンケイ ビジネスアイ - 2006/12/18

posted by masahiro @ 1:43 午後

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