2006/12/21

医療保険商品を若者向けに“囲い込み”狙う

大手生命保険各社が、若者向けの生命保険や医療保険商品を相次いで投入している。死亡保険金額を抑えて保険料を安くしたり、独身を念頭に死亡保障より医療保障を重視したりと、内容は多種多様だ。少子化により減少を続ける若者が保険契約の中核層になる前に、早めに囲い込んでおこうという、将来への“保険”の狙いがあるようだ。(山口暢彦)

最大手の日本生命保険が4月から発売しているのが、最低死亡保険金額を300万円に抑えた終身保険「ファーストランEX」だ。対象は15?29歳。同社がそれまでに扱っていた終身保険商品の最低死亡保険金額ラインは500万円だったことから、大きく引き下げた印象がある。

 一方で入院時の保障は手厚くし、「ケガや病気での入院は日額給付金1万円」「がんの手術は、がんの種類により1回20万円、40万円、80万円」といった特約のついたモデルプランの場合、20歳の男性ならば保険料は月1万2480円。仮に同じような特約を死亡保障金500万円の商品につけた場合に比べて、保険料は月4、5000円安くなるという。

 発売から8カ月、「ほぼ当初の予想通りの契約数。年齢的にまんべんなく人気がある」と同社。若いうちに最低限の保障の契約に入ってもらうことで日本生命との“付き合い”を始めてもらい、将来的には、結婚、出産など人生のプロセスが進むとともに、保障を追加していってほしいという期待があるという。

産経新聞 - 2006年12月14日

posted by masahiro @ 7:20 午後

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