キリンビールグループ中計 09年に売り上げ高2兆1500億円へ
キリンビールは19日、2007?09年の3カ年のグループ中期経営計画を発表した。15年にグループ売上高を3兆円に、営業利益を2500億円に拡大する目標の達成に向けた第1ステップとして、09年に売上高2兆1500億円、営業利益1500億円以上を目指す。来年7月には、持ち株会社体制に移行し、グループ一体の戦略を加速させることで、目標の必達を図る。
同日記者会見した加藤壹康(かずやす)社長は、「目標はコミットメント(必達目標)だ」と語った。
中計は、2007年からの3カ年で、売上高と営業利益をともに06年見込みに比べ28・0%増やすという高い目標を掲げており、目標達成には、グループ力の強化が不可欠と判断している。
同日成立したメルシャンへの株式公開買い付け(TOB)も、その一環。メルシャンは、すでにTOBで子会社化したキリンビバレッジと同様に、持ち株会社「キリンホールディングス」の傘下に入る。これにより、手薄だったワインと焼酎事業を拡大でき、キリンが目指してきた「総合酒類企業」へと大きく前進する。
三宅占二・国内酒類カンパニー社長は、「07年は春に次世代ビールを投入し、課題だったビールの反転も目指す」とし、基盤事業のビール類でシェア1位の定着化を目標に掲げた。さらに、メルシャンとの提携で首位のチューハイ市場でも、「氷結」に次ぐブランドを育成する方針だ。
キリン本体とキリンビバレッジの連携もさらに強化し、国内外での飲料事業の成長を目指す。荒井克一キリンビバレッジ社長は、「商品開発や物流は酒類と協力関係が深いが営業面の協力はまだまだできる」と意欲を示した。
フジサンケイ ビジネスアイ - 2006/12/20
posted by masahiro @ 9:04 午後
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