2007/01/08

「かかりつけ医が重要」 医療を考えるフォーラム

昨年六月の医療制度改革法成立を受け、「明日の鳥取県の医療を考える県民フォーラム」(鳥取県主催)が六日、JR米子駅前の米子コンベンションセンター(鳥取県米子市)で開かれた。医療、行政関係者や市民約四百五十人が参加し、医療構造改革の狙いや今後の展開について理解を深めた。

 基調講演の講師は厚生労働省の辻哲夫事務次官で、演題は「医療構造改革の目指すもの」。パネルディスカッションでは、鳥取大学医学部の井藤久雄学部長がコーディネーターを務め、県内病院の院長や片山善博知事らが「これからの地域医療づくり」「生活習慣病対策」「高齢者医療の今後の姿」の三つのテーマについて語り合った。

 辻事務次官は、医療構造改革の狙いについて「医療制度はより良い形に整理しないと立ち行かなくなる」と説明。年間約三十兆円に上る国民医療費を抑制するために▽高齢者の入院期間短縮▽介護保険を活用した在宅医療の定着?が不可欠とし、気軽に相談できる「かかりつけ医」の存在や、地域連携を進めるために行政の役割が重要になると訴えた。

 渡辺病院の渡辺憲院長は高齢化の進展に伴い「治療よりも予防が重要になる」と述べ、多様化する医療ニーズに対応するために「かかりつけ医」が重要な役割を担うとした。

日本海新聞 - 2007/10/8

posted by masahiro @ 10:24 午前

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