今年のCESはメディアの可動性にスポット
エンターテインメント制覇をかけた争いは、音楽やテレビ番組、写真を持ち歩きたいというコンシューマーの欲求が強まる中、リビングルームから街頭にまで広がっている。
ノートPCでテレビを見たり手持ちの音楽をすべてポケットに入れて持ち歩く人が増える中、米ラスベガスで開幕する展示会は、モビリティが主要テーマとなりそうだ。この展示会は世界で1400億ドル規模の家電業界が一堂に会し、2007年の展望を示す場となる。
1月8日開幕のConsumer Electronics Show(CES)では、大型化と鮮明化が進む高精細テレビから、映像をインターネットからテレビへと移せる小型デバイスまで、あらゆるものが展示される。
「われわれの業界がこれほど好調な一因は、テクノロジーによって至る所でより良い体験ができるようになり、接続性が強化されているからだ」と話すのは、CESを主催する全米家電協会(CEA)のアナリスト、ショーン・ワーゴ氏。「iPodはリビングルームにサウンドを提供してくれる携帯機器だが、車に設置したり外出先で聴くこともできる」
照明も兼ねる無線オーディオスピーカーや企業PC向けレベルの品質を持つコンシューマー用ハードディスク、交通信号を自動的に変えられる緊急車両用技術などが登場する。
4日間にわたるこの展示会は、家電業界が米国で開く最大規模の年次イベントとなる。マニアや小売業者など約14万人が訪れ、コンシューマーのライブラリに次々と番組を送り込んでくれるさまざまなガジェットが展示される予定だ。
テレビ局や映画会社の提携発表も注目される。コンシューマーが家庭の大型画面やポケットの小型画面で利用できる番組の提供拡大について、発表がある見通しだ。
こうしたコンセプトは前回までにも紹介されていたが、今回は実際の製品やサービスが登場するとアナリストは見る。
一部の業界ニュース、特に、対立する次世代DVDシステムであるHD DVDとBlu-rayの間のいわゆる「フォーマット戦争」にまつわるニュースは既に発表されている。Time WarnerがCESで発表予定の新しい高精細DVDは両フォーマットの再生が可能で、この争いの決着につながるかもしれない。
ITmedia - 2007/1/8
posted by masahiro @ 1:06 午後
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