厚生年金適用拡大、パートの7割が反対
日本フードサービス協会(JF)が外食産業で働くパートタイマーを対象に行った「パートタイマーの厚生年金適用拡大」に関するアンケート調査によると、回答者の71.2%が「適用拡大」に反対を表明した。
日本フードサービス協会(JF)が外食産業で働くパートタイマーを対象に行った「パートタイマーの厚生年金適用拡大」に関するアンケート調査によると、回答者の71.2%が「適用拡大」に反対を表明した。
調査は2万6000名を超えるパートタイマーを対象に行われた。週20時間以上の加入案(現行では30時間)について賛否を聞いたところ、賛成が28.5%、反対が71.2%。反対の主な理由は、「保険料の負担で手取り金額が減少する」(60.0%)、「将来の年金支給はあてにならない(48.1%)」、「家計を支えるために少しでも収入がほしい」(36.9%)などだった。
また、「パートタイマーの厚生年金適用拡大」問題について「知らない」が6割近くに達し、当事者であるパートタイマーの間では、いまだ認知度が低いことが明らかになった。
「パートタイマーの厚生年金適用拡大」案は安倍政権が掲げる再チャレンジ支援策のひとつ。現在の適用対象は法人化された店で正社員の4分の3(週30時間)以上働くパートタイマー。
政府案はこの対象を正社員の2分の1(週20時間)以上働くパートタイマーまで拡大しようというもの。2004年度の年金制度改革でも議論されたが、パートタイマーの多い外食・流通業界などが猛反発し、先送りされた経緯がある。
安倍政権がパートタイマーの待遇是正策として再び検討を始めたが、JFなどの外食関連6団体は保険料負担による企業の経営悪化を理由に、2006年12月、「断固反対」の声明を発表。
JFの試算では外食産業での事業主負担は518億円に達し(注:健康保険と介護保険の負担も同時に拡大された場合)、JF加盟企業の年間売上高の約1%が消える計算だ。(稲田 由美子)
nikkeibp.jp - 2007/2/16
ラベル: 厚生年金適用拡大
hotclick さんの投稿 @ 0:08
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