厚生年金適用でパート労働時間むしろ拡大・厚労省試算
厚生労働省は14日、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の特別部会に、パート労働者への厚生年金適用拡大と、就業時間の調整に関する試算を提出した。
加入条件を現在の「労働時間週30時間以上」から「週20時間以上」に広げた場合、給与から保険料を差し引かれることによる減収を補うため、パートが労働時間を今より増やす可能性があるとしている。
外食・流通業界などが「適用範囲を広げると、パートが就業時間を20時間未満に調整し、人手不足が生じる」と主張していることに対応した。
試算によると、適用前の労働時間が29時間のパートは、条件が週20時間以上に変わると厚生年金、健康保険、介護保険の保険料を差し引かれるため、手取りは12%減少する。労働時間を19時間に抑えて適用を逃れると、収入は34.5%と大幅に減る。
保険料負担による減収を補うには、33時間まで労働時間を増やす必要がある。このため、むしろパートの就業時間は増える可能性があるとしている。
日本経済新聞 - 2007/2/14
hotclick さんの投稿 @ 2:07
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