2007/02/12

れこめんどDVD:「ローズ・イン・タイドランド」

鬼才テリー・ギリアムが作り上げた本作はさながらギリアム版「不思議の国のアリス」。

いたいけな少女が駆け回るさまはイノセンスな雰囲気たっぷりで、男性には“そのケ”診断映画にもなってしまう恐ろしい映画です。

 鬼才テリー・ギリアムが大作「ブラザーズ・グリム」の直後に撮り上げた本作は、さながらギリアム版「不思議の国のアリス」。

 いたいけな少女がテキサスの草原を駆け回る情景は、イノセンスかつ危うげな雰囲気がたっぷり。男性が観たら、自分の“そのケ”度合いが分かってしまうという……ある意味とても危険な映画です。

栗色の髪が腰まで届くジェライザ=ローズは、キュートな10歳の女の子。学校には行っていない。元人気ロッカーで現在はジャンキーのパパと、チョコレート・バーが手放せないやはりジャンキーのママの世話をするのが、ローズの日常だ。友だちは、頭だけのバービー人形4体。

 ある晩、ママがオーバードーズを起こして死んでしまい、パニくったパパはローズを連れてかねてから憧れの地「ユトランド」へ出発する。しかし着いたのは、パパの故郷・テキサスだった。

 見渡す限り広がる金色の草原に、ぽつんと建つ古い一軒家。電気も水道も通っていなく、トイレすらも使えない廃屋同然の家だ。パパはクスリを一発キメて、さっそくトリップ。だけど、何日経ってもパパはなかなか目覚めない。

 ローズはお気に入りのバービー人形・ミスティークと共に、大草原を探索に出かける。そして出会う奇妙な人々。頭に稲妻模様の傷をつけた、てんかん持ちの青年・ディケンズ。その姉で、ハチに刺されて片目が白濁しているエキセントリックな中年美女・デル。どうやらパパのご近所さんだったらしいが……。

ITmedia - 2007年2月8日
ラベル: 不思議の国のアリス


posted by minasan @ 11:11 午前

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