NYでチョコブーム 健康志向が追い風?
ニューヨークでチョコレート人気が高まっている。キーワードは「甘さ控えめ」「低カロリー」。カカオ豆に含まれる抗酸化成分が高血圧防止やストレス軽減に効果的と、健康志向が高いニューヨーカーに知られるようになったためだ。
10月半ばにニューヨークで開かれたチョコレート・ショー。全米や欧州などの有名菓子店84店が展示と即売を実施。チョコレートと相性の良いワインや関連雑貨・書籍を扱うブース、チョコレート菓子の作り方を紹介するコーナーなどを設置した。来場者は、食べる、買う、見る、香りをかぐ、知るなど、思い思いにチョコを堪能した。
ショーはフランスでイベント会社を経営するシルビー・ドゥース氏とフランソワ・ジャンテ氏が企画・運営する。本拠地パリでの開催は今年で12回目を迎える。昨年はパリで13万5000人、ニューヨークで3万5000人が訪れており。注目度の高さがうかがえる。
ニューヨークで人気なのが甘さ控えめのダークチョコ。甘みを引き立てるために少量の塩をトッピングした商品も登場した。マンハッタンに支店を置くフランスの老舗ミッシェル・クルイゼルの販売担当者によると「健康への効果など、消費者のチョコレートに関する知識が豊富になった」。同店ではカカオ含有率72%のダークチョコの売れ行きが好調という。
同ショー開催のために世界を巡るドゥース氏は国による好みの違いを指摘。「ニューヨークやフランスではダーク・チョコレートが、モスクワではブランデーを合わせたものが人気」という。日本は「バレンタイン・デーの影響で、チョコレートを買う人のほとんどが女性」と、味よりも購買層の特徴を指摘した。
同ショーは今後、パリとモスクワを経て2007年1月24日、日本に上陸する。日本での開催は6回目。東京、京都、小倉など6都市が会場となる。(ニューヨーク?蔭山道子)
日本経済新聞 - 2006/11/25
posted by masahiro @ 10:05 午後
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