希望をかなえるために努力を続ける
できるならば、自分がやりたいと思っている仕事をしたい。それは誰もが抱く希望だ。しかし、自分が「やりたい」ことと会社が「やってほしい」ことが一致するとは限らない。
むしろ、最初は一致しないことの方が多いかもしれない。そんな中で自分のやりたいことを実現するにはどうしたらいいのか。インターネットイニシアティブ(IIJ) ネットワークインテグレーション部 コンサルタントの引地知寛氏は、自分のやりたいことを自らの努力でつかみ取った人物だ。
■希望どおりにいかなかった新卒時代
引地氏は現在、同社で提供するさまざまなサービスを組み合わせてのシステムの導入や、プロジェクト全体の統括などをしている。
引地氏がネットワークに興味を持ち始めたのは大学時代。工学部の工業化学科と情報系の学部ではなかったが、所属した研究室内でネットワーク構築を盛んに行っていたことがきっかけだ。
ネットワーク技術の面白さに目覚めた引地氏は、それまで漠然と考えていた工業化学系の業界に加え、通信系の業界も将来、活躍する場として考え始めた。1998年、大手通信会社に入社を決めた。
その通信会社では、音声回線やネットワークの配線をメインに仕事を行っていたという。ネットワークの仕事に携わりたいという引地氏の希望には必ずしも沿っていなかった。
しかし、引地氏はそこであきらめずに、自分が希望するネットワークの仕事をするためにはどうしたらいいのか考えていた。「当時勤めていた会社は3年くらいの周期で部署異動があるので、その3年間のうちに自分がやりたいと願っていることを周りの人にアピールしようと考えていました」
引地氏は、自分の業務をこなしながら、CCNAなどのネットワークの資格を取得したり、ネットワーク構築をしている現場に足を運んだりしてスキルを吸収していった。また、人事担当者に自分の希望を伝え続けることも忘れなかった。
そして、待ちに待っていた部署異動の日がやってきた。そこで引地氏を待っていたのは、またも自分の希望から外れた仕事内容だった。「事業企画や若手社員の人材育成担当の仕事をすることになりました。
人材育成の担当をしていると、自分がこの先どんな仕事を社内でしていくのか、大体分かるようになってきます」。このままでは、自分の希望がかなわないと判断した引地氏は、部署異動の3カ月後に転職を決めた。
@IT - 2007/2/16
ラベル: 希望をかなえる
hotclick さんの投稿 @ 23:45
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