2007/02/07

九十九島かきブランド守れ

佐世保市のカキ生産業者らが、九十九島周辺の海で生産している「九十九島かき」の商標登録を近く特許庁に出願する。昨年4月の商標法改正で可能になった「地域ブランド」として登録し、観光地として有名な「九十九島」の名を販売促進に生かすと同時に、「九十九島産」と偽った悪質商品の流通を防ぐのがねらいだ。◇生産者、商標登録出願へ 商標登録を呼びかけたのは、市内19のカキ養殖業者でつくる「させぼ南九十九島かき生産者会」(田渕次郎会長)。出願は事業者組合に限られているため、業者の多くが所属している相浦漁協が同庁に申請するという。 生産者会によると、塩分濃度が高い九十九島の海で育ったカキは、臭みが少なく、甘みがあるのが特徴。シーズンごとに開かれる「九十九島かき食うカキ祭り」などの観光イベントで知名度が上がり、東京や大阪からも引き合いがあるという。 九十九島産のカキが有名になる一方で、「最近は、別の産地で取れたカキを『九十九島産』として売る悪質業者も出てきた」と田渕会長。ノロウイルスの風評被害も追い打ちをかけ、昨年暮れから正月にかけて、贈答用パックを中心として例年の3割以上も出荷量が減ったという。 こうした実態に生産者会は、「これまで九十九島産のカキからノロウイルスは検出されなかったが、他産地の業者が売る『九十九島産』から食中毒が出たら、本家のイメージまで傷ついてしまう」(田渕会長)と懸念。産地名の無断使用を防ぐためにも商標登録を目指すことになった。 田渕会長は「ノロウイルスの流行で生産者が危機感を持ち、一致団結できた。商標登録を実現させ、安心で安全な九十九島かきを多くの人に食べてほしい」と話した。朝日新聞 - 2007/2/7
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posted by minasan @ 3:19 午後

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