119・5キロ助っ投ジャンまずダイエット
ジャンがダイエットメニューで発進した。総額3億円で緊急獲得した阪神の新外国人エステバン・ジャン投手(31=ロイヤルズ)が1日のキャンプインからチームに合流。ベストより3キロ重い119・5キロの体重を絞り込む特別メニューを課せられた。もっとも岡田監督は「心配していない」と重め残りの助っ投を信頼して見守った。ライアン・ボーグルソン投手(29=パイレーツ)とそろって、2日にもブルペン投球を開始する。 帽子を脱いだジャンはスキンヘッドの頭から垂れ落ちる汗を必死に拭った。スタート地点まで歩いて戻ると、すぐにターンして60メートル先までダッシュ。単調な強化ラン練習に1人で取り組んだ。 日本のキャンプ初日には、ウィリアムス、ダーウィンの残留組とボーグルソンの助っ投4人で同じメニューを消化していた。キャッチボール、ティー打撃…。常に笑顔が絶えなかったが、サブグラウンドで走り込む時間帯に“別メニュー”を課された。残り3人は楽しそうに語らいながら走り終えた。その横でジャンは孤独に黙々と長いストライドを伸ばした。 強化ランを指示した続木トレーニングコーチは「ぼくの判断でジャンだけ距離を長めにした。選手に応じて内容を決めるから」と特別メニューを設定したことを認めた。外国人選手の世話役のオマリー駐米スカウトも「ボーグルソンはよく絞れているけど、ジャンはちょっとオーバーウエート気味だね」とダイエットの必要性を説いていた。 キャンプの朝に全選手が行う体重測定で、注目のジャンを乗せた計器は119・5キロを表示した。球団発表の公式記録は116キロ。3・5キロとはいえ、重め残りでのキャンプインだった。昨年末までドミニカ共和国のウインターリーグで先発していたが、1カ月のオフで余計なものが身についていた。 それでも、ノックやゴロ捕球では俊敏に動いた。キャッチボールでは今にも相手が座りそうな、投球に近い球筋で投げた。2日にも、ブルペン投球を始める。岡田監督は「1人だけえらい汗かいとったな。まあメジャーでも116キロでやっていたと聞いているし心配していないよ」と話し、ゆっくりダイエットを勧めた。 「この日が来るのを待っていた。気持ちよく練習ができた。周りから『日本のキャンプはよく走る』と聞いていたけど、そうでもなかったね」 ジャンはこともなげに、キャンプ初日を乗り切った。一昨年のスペンサーなど、ヘビー級新助っ人の重量オーバーはよくあるあること。さて、肝心の投球は?【町田達彦】なにわWEB - 2007年2月1日
ラベル: 阪神、エステバン・ジャン、ライアン・ボーグルソン
hotclick さんの投稿 @ 14:08
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