2006/12/30

訪問介護

介護保険制度では、栄養ケアに着目したサービスに加算する仕組みが導入されるなど、栄養改善や口腔(こうくう)ケアに力を入れる事業者も増えている。2005年10月から加算が導入された介護保険施設を対象に、杉山みち子神奈川県立保健福祉大教授らが行った調査によると、体重が減ったり、食事摂取量が少ないなどで低栄養状態の高齢者が15?39%いたが、栄養ケアで改善が見られた。在宅でも、低栄養の人が同程度はいると見られている。

 瑞穂市の取り組みについて、龍谷大の池田省三教授は、「食事は生活することへの意欲を高める。配達される食事の栄養度や味、見栄えも良く本格的な介護サービスの一歩だ」と評価する。しかし、全国の訪問介護現場では、地域ごとのばらつきが大きく、サービスの標準化も課題だ。

 介護保険適用の療養病床廃止に伴い、在宅で療養する高齢者の増加が見込まれるが、医師や看護師などの専門職の役割ばかりが強調されがちだった。池田教授は、「療養病床は住まいと介護、医療が一体となっているが、いずれも貧弱なものとなっていた。これを切り分けて、医療ばかりでなく良質な介護の提供も望まれる」と在宅療養の将来像を語る。

読売新聞 - 2006年12月26日

posted by masahiro @ 11:47 午前

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