2007/02/07

架空投資の「リッチランド」

「財宝を積んだ沈没船を引き揚げる」などといった架空の投資話で約500億円もの金を集めていた健康食品会社「リッチランド」(東京・北区)が、1月30日に詐欺容疑で摘発された。逮捕者は17人にのぼる。首謀者の佐伯万寿夫容疑者(61)はなんと、消費者金融の支店長を抱き込んで、被害者に投資資金を融資させていた。金の亡者たちの「ウソと欲」を取材した。 「リッチランド」といういかにも金が集まりそうな、この詐欺会社が、架空の投資話を次々に捏造し始めたのは、1999年秋ごろからだという。 東欧の不動産事業などへの投資話のほか、財宝を積んだままインドネシア沖に沈没したとされるオランダ貿易船の引き揚げ事業などなど。スケールは大きいが、真偽を確かめにくい話ばかりだ。投資金額は1口50万?300万円と、庶民でも出せそうな“絶妙な”額に設定してある。 同社のシステムは、出資済みの投資家に紹介料を支払い、新規の出資者を勧誘させていく、まさに「マルチ商法」そのものの手口で、全国の実に約1万3000人もの人々から500億円も集めた。 同社が集めた金のうち約100億円は、欧州の銀行の複数の個人口座に送金されていたが、前述の壮大な事業に投資された形跡はほとんどなかった。それどころか、新たな出資者から資金を集めては、別の出資者への配当に回す自転車操業を繰り返していたのだ。残る約400億円の大半も、この配当資金に充てられたらしい。読売新聞 - 2007/2/6
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hotclick さんの投稿 @ 20:41

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