冬の男 アウトドア仕様
今月中旬、イタリア・ミラノで行われた2007?2008年秋冬メンズコレクションでは、スキーや登山用のスポーツウエアに触発されたコレクションが数多く披露された。 海外ブランドグッチはアルプスの雪山リゾートで過ごす人たちの優雅なスタイルを提案。パーカのフードやブーツに毛皮をあしらい、スポーティーで上品な雰囲気を演出した。細身のパンツやジャケットに、あえて武骨なデザインの登山靴を合わせた。 黒を基調に上質な日常着を提案したエンポリオ・アルマーニも、スポーツウエアに触発されたコレクションを発表。伸縮性のある素材をジャケットやパンツなどに多用し、銀色のパンツをはいたモデルがスノーボードを携えて登場した。ミッソーニは、多彩な幾何学模様のニットに、ナイロンのフード付きジャケット、顔半分が隠れるスキーゴーグルを合わせてアウトドアスタイルを強調した。 ドルチェ&ガッバーナは、キューブリック監督の映画「2001年 宇宙の旅」がテーマ。金や銀色を多用し、未来的な雰囲気を醸しながら、パンツやブルゾンなどは、アウトドア仕様になっている。 ミラノ在住のファッションジャーナリストの矢島みゆきさんは「毛皮は減り、ダウンジャケットなどスポーティーな装いが目立った。スポーツウエアの機能や快適性を取り入れ、上品に仕上げたファッションが増えている」と話す。 矢島さんによると、この冬のミラノは「うららかな陽気が続いている」。ウインタースポーツをイメージする服が目立った背景には、地球温暖化が進む中、「冬らしい冬を満喫したい」というデザイナーたちのメッセージが込められているような気がした。(斎藤圭史)大手小町 - 2007/1/26
posted by masahiro @ 5:40 午前
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