★額賀財務相に対するの証人喚問について、参議院財政金融委員会は、３０日の理事懇談会で民主党を含む与野党が証人喚問の中止を合意しました。額賀財務相の証人喚問を与党が欠席のまま民主党主導で実施を議決しましたが、与党だけでなく民主党以外の野党も反発したため民主党が証人喚問実施方針を転換しました。民主党の輿石東参議院議員会長は、喚問中止の判断について、記者会見で守屋前事務次官が逮捕され、額賀財務相と同時の証言を受ける前提が崩れ、かつ共産党など他の野党の意向も踏まえ、野党との共闘を大事にしていくことを確認した。と語った。
トヨタ自動車の堤工場に当時勤務していた内野健一さんが２００２年に不整脈で死亡したのは過労が原因だとして、妻の内野博子さんが国を相手に、遺族補償年金などの不支給処分を取り消すよう求めた訴訟で、３０日に名古屋地裁で判決がありました。判決では名古屋地裁の多見谷寿郎裁判長が「量的にも質的にも過重な労働に従事していたと認められ、死亡との関連性は強い」として原告の訴えを認め、処分を取り消しました。
★守屋前防衛省事務次官汚職事件で東京地検特捜部は収賄容疑を裏付けるため東京都新宿の防衛省を家宅捜索した。捜索場所は収賄容疑で逮捕された守屋武昌容疑者が勤務していた事務次官室や次期輸送機の調達を担当している航空機課などを対象に捜索し、約１２時間にわかって段ボール箱５００個以上を押収した。家宅捜索の最中に定例記者会見を行った増田事務次官は「業務に影響があるとしてもやむを得ない。捜索場所は差し控えたい」と硬い表情の記者会見だった。
賞味期限書き換えの報道が毎日のように報じられているが、今度は滋賀県東近江市の食料品の卸販売業者の「麩三商店」だ。味付けのりの賞味期限を改ざんしていた疑いが強まり、不正競争防止法違反の疑いで、東近江市内の麩三商店の店舗と代表者の自宅の２カ所を家宅捜索し、代表者からも任意で事情を聴いている。麩三商店は広島市の製造業者から仕入れた味付けのりの賞味期限が０６年１２月だったにもかかわらず、１年９カ月も先延ばしして「０８年９月１２日」と書き換えた疑いが持たれている。今月上旬、購入者から「のりが湿気ている」との指摘が広島市の製造業者にあった。製造業者が商品を確認したところ、賞味期限の表示形式が出荷時と異なっていたため発覚したということです。あちこちで消費者をだますことが横行しているようだが、結局はだました方が損をすることになると思う。
★防衛省の守屋武昌前事務次官は、防衛商社「山田洋行」をめぐる事件で、山田洋行元専務宮崎元伸容疑者によるゴルフや飲食について、見返りを期待したワイロと認識していた。東京地検特捜部の取り調べを受けた場合は、収賄容疑を認める意向だ。一方、山田洋行元役員室長今治友成容疑者は、特捜部の取り調べに対して守屋武昌前事務次官は、広範な職務権限を持っているので、装備品の受注や選定で有利な取り計らいを期待していたと供述している。これで贈収賄事件となったので、今後は政界への捜査の進展に関心が寄せられていくと思う。
★オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の被害者を救済するため、自民党の犯罪被害者救済に関するプロジェクトチームが被害者救済法案の概要をまとめた。オウム真理教の破産手続きは来年３月で終結するが、賠償総額の３分の２の２５億円が未払いとなってため国が「見舞金」の名目で肩代わりするという内容だ。自民党は同法案の成立に向けて公明党や民主党に協議を呼び掛け来年の通常国会に議員立法での提出を目指している。
★石破茂防衛相は、テレビ番組で防衛商社「山田洋行」の水増し請求問題で「水増しというより詐欺だ。防衛省全体をだまそうと見積書を偽造している。事実関係が確認されれば告発するべきだ」と述べ、詐欺容疑を視野にいれた刑事告訴を検討していることを明らかにした。「山田洋行のみならず全部調査して過去の装備品の調達で水増し請求がなかったかを山田洋行以外についても徹底して調査する方針を明らかにした。装備品の調達で商社が介在する慣行の見直し問題では「調達庁のようなものはコストがかかるかもしれないが、考慮しなければいけない」と述べ、調達専門の政府機関の設置の是非を検討する考えを示した
★防衛商社との宴席問題で額賀福志郎財務相が石川県小松市で記者会見し民主党が追求している防衛商社「山田洋行」宮崎元専務との宴席への出席問題で「民主党の質問は推測に基づくもの証人を具体的に明らかにすべきだ」と民主党を批判した。額賀氏は「調べでその会合に誰が出席していたか知っている」と語り自身の宴席への出席を否定し国会での答弁に間違いがないことを強調した。また「私的な日程も明らかにしている。事実関係に基づいた質問をするのが議員の責任だ。民主党の態度は国会の品性を欠いている」と述べた。
★防衛商社「山田洋行」が海上自衛隊の救難飛行艇に使用している整備機材など２件の契約をめぐって代金を不正に恒常的に水増し請求していたことが新たにわかった。山田洋行米澤佳彦が防衛省を訪れ機材の見積書を改ざんしていたことを認め、過去の契約のかなりの分で水増し請求をしていたと部下から報告を受け謝罪した。今後は防衛省が事実関係の調査を行い山田洋行を当面の間、取引停止処分にすることにし、水増し請求の金額が確定した時点で返還を求める考えだ。
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